比較的先発で出てきやすいポケモンたちのまとめ「ステロ展開・起点作り・天候始動要員」
この記事の続きです。
後半記事です。前半の記事に比較すると数や情報量はさほど多くありません。
対策も比較的容易、というよりかは、これらのポケモンが対策できていないとレート1600以上を目指すのも難しいかもしれないのでしっかりと対策をしておきましょう。
最低でも、脱初心者を目指すためには何をしてくるかは把握すべきです。
これらのポケモンは技構成によって対策が用意です。特に「挑発」を持っていればたいていの戦略はつぶすことができます。
しかし、紹介するポケモンの中にはアタッカーもしくはサポート型の区別がつかない場合も多いので、必ずしも挑発が安定するわけではないところに注意してください。
2.ステルスロックを撒きにくる / あくびなどで起点をつくりにくる
・カバルドン
ステロ撒きの代表格。あらゆるポケモンと相性がよく、様々な組み合わせで使われるポケモン。
QRコードパーティーでよく見るいわゆる「カバリザX」すなかきドリュウズと組み合わせた「カバドリ」PTで初手に出てくるポケモン。
初手に出てくるカバルドンの裏にはたいてい裏にメガリザードンXもしくはメガボーマンダが控えています。
あくびを連打しつつ隙を見てステルスロックを展開して、後続のメガリザードンやメガボーマンダをサポートします。
みがわりでカバルドンのあくびをかわすと試合展開を有利に進めることができますが、最近のカバルドンは起点回避のため吹き飛ばしを持つ個体が増えつつあるので注意。
初手のカバルドンは特殊防御に努力値をある程度割いていることが多いので、半端なハイドロポンプでは沈まない。確実につぶすのであれば水Zなどで対処する必要があります。
注意したいのは、カバルドンそのものは繰り出し性能も非常に高いため、必ずしも初手に出てくるとは限りません。うまいプレイヤーはカバルドン後出しからあくびで起点を作ってきたりもします。
なので、カバルドンがいるからといってゲッコウガを初手に出すと思わぬスカーフ持ちポケモンに奇襲を受けたり、出し負けたりする可能性があるので注意。
どんな技でも一回は耐える優秀な特性「がんじょう」を盾にステロ撒き、がんせき封じで後続のサポートなどを行います。また、カバルドン同様起点回避のため吹き飛ばしも持っていることがほとんどです。
受けループの物理受け兼ステロ撒きポケモンとしてもよく見かけるポケモンで、等倍物理タイプでは羽休めで受けきられます。
特殊耐久はそれほど高くなく、弱点もメジャーなので特殊技で押し切りましょう。
基本的にこのポケモンは物理受け以外の性能は並程度なので挑発が安定しますが、まれに『物理技を受けると、『ぼうぎょ』ランクが1段階下がり、『すばやさ』ランクが2段階上がる。』特性である「くだけるよろい」を持ち、剣の舞+ヒコウZで奇襲をしかけてくるエアームドもいるので飛行タイプに隙を見せないポケモンで挑発をすると安定します。
言わずと知れたポケモン界シングルレートの元主人公。最近はミミッキュやランドロスあたりに主人公の座を譲りかけており(※個人の感想です)、S1に比べて使用率は大幅に下がったもののその強さは健在。
地面+ドラゴンの優秀な攻撃範囲に加え豊富なサブウェポン、高い攻撃等対策していないとガブリアス1匹相手にPTが半壊するので対策はほぼ必須です。タイマン性能も全抜き性能も高い、とにかく型が多い非常に凶悪なポテンシャルを持つポケモン。
初手に出てくるガブリアスはたいていきあいのタスキ+ステルスロック持ちだったりするが、その先入観を利用してこだわりハチマキ、スカーフなどを持っていたり稀にメガシンカして耐久をあげてステルスロックを繰り出す個体もいます。
・ランドロス(れいじゅうフォルム)
虎視眈々と主人公の座を狙うテニプリの日吉みたいなポケモン。
ガブリアスをも超える攻撃種族値145に加え優秀すぎる特性「いかく」、当然のように覚える「ステルスロック」、特性と相性の良すぎる技である「とんぼがえり」などアタッカーとしてもサポーターとしても強すぎるオールラウンダーです。
また、前述のガブリアスのメインウェポンであるじしんを無効化しつつこうげきを下げることができるので、物理受けとしての適性もあり耐久に種族値を割いてゴツゴツメットを持たせボーマンダやガブリアスの相手をさせるトレーナーも一定数います。
最近になって知った衝撃的事実。とくこう種族値が105もあるのでめざめるパワー氷を持たせためざ氷霊獣ランドロスなるものも存在するらしい。
初手に出てくるランドロスは最近大爆発を覚えるので要警戒。初手のランドロスはだいたいがきあいのタスキを持っています。
・マンムー
攻撃範囲が優秀すぎる地面+氷の複合タイプのポケモン。半面弱点が多いので初手で出る場合はきあいのタスキを持たせることが多いです。
ですがこのポケモンはアタッカーとしての性能がかなり優秀なので、まれに命の珠を持たせてアタッカーを兼務もしくは選任させるマンムー使いもいます。
がんせきふうじ、ステルスロック、地震、こおりのつぶて、つららばり等優秀な技を多くもっており、特につららばりの存在はキノガッサやランドロス、グライオンやガブリアスといった氷タイプが弱点のきあいのタスキ持ちに対してめっぽう強く、上記のポケモンをPTに採用している場合は高い確率で初手に出てきます。
弱点は初手のマンムーはきあいのタスキ持ちが多い上に、火力アップアイテムがないと火力が中途半端(それでもかなり高い方なのだが)なので、メガガルーラのねこだまし+グロウパンチなどでプランが崩壊すること。
動けば動くほど強いポケモンなので、できるだけ仕事をさせないように動きましょう。
今まで紹介したポケモンに比べればかなりマイナーなポケモンですが、最近ちらほら数を見るので紹介。
エアームドと同じく特性ががんじょうで、『相手の残りHPから自分の残りHPを引いた分のダメージを与える。』技であるがむしゃらで相手のHPを1にしつつ、先制技の「こおりのつぶて」で仕留めるザ・初心者初見キラー。
もちろんステルスロックも覚えます。
地味にタイマン性能が高く、以前のスペシャルレート6on1シングルにおいてメジャーとなったポケモンでもあります。
きあいのタスキを持つ必要がないため、Zクリスタルを所持している可能性もあります。
・ユクシー
ステルスロック、置き土産、あくび、とんぼがえりなどで場をかき乱すことが得意なポケモン。
高い起点作成能力に加え自主退場手段があるためイーブイバトンの起点作りとしてもよくつかわれる。
挑発コケコで安定すると思いきやたいていがメンタルハーブ持ちなので注意。
相手がイーブイバトンならイーブイ相手に吠える、カプ・コケコで得意のあくびを封じるといった立ち回りが比較的安定すると思われます。
地味にユクシー(もしくはヨノワール)始動のイーブイバトンが相手の場合メガサメハダーで即メガシンカしてかみくだくを連打していれば勝てるのはここだけの話。
※なおメガフーディンがイーブイバトンの起点作りに使用されている場合はその限りではない。
3.天候パの始動要員
さきほど紹介したカバルドン+ドリュウズのように、天候を操作することで優位に立ち回ることのできるPTが一定数いる。
いわゆる「バンドリマンダ」の並びのバンギラスは冷凍ビームを持ちステルスロックを撒くバンギラスがほとんど。持ち物は天候ターンを3ターン増やす「さらさらいわ」。
ただしすべてのバンギラスがさらさら岩をもっているとは限らず、それどころかバンドリマンダを偽装してメガバンギラスになってきたり、悪Zをもっていたりするのでどんなバンギラスでも安定して処理できるようにしたいところです。
・コータス
天候始動要員としては最も遅いすばやさを持つ(=初手の天候の奪い合いで必ず勝てる)上にあくびやステルスロック、大爆発などの自主退場手段を持つ。
WCSではメジャーなポケモンだが最近シングルバトルでもたまに見るようになりました。
ちなみにコータスと並んでいるフシギバナはメガフシギバナではなくだいたいが夢特性の葉緑素フシギバナで、高速アタッカーとして毒or草タイプの攻撃を繰り出してきます。
同じくあめふらしのポケモンはニョロトノがいるが、ペリッパーのほうがステルスロックに弱いという性質があるため比較的初手に出てきやすい。
とんぼがえりやハイドロポンプに加え、雨下ハイドロポンプや必中一致ぼうふう、冷凍ビームなどニョロトノに比べると単体性能も高いアタッカー寄りのポケモン。
天候を雨にしてとんぼがえりからエースを降臨させるのがメインの仕事。
しかしニョロトノと比較すると受けだしするには心もとない特殊防御、電気4倍、ステルスロックで結構ダメージが入る等の弱点がある。カバルドンに天候をとられてあくびからのステルスロックを撒かれると辛い。
裏にメガラグラージが控えていることが多いので電気タイプの技を無効化される可能性があることに注意。
S1で大流行したアローラキュウコン+ポリゴンZ+メガギャラドスの並びでよく初手に出されてとりあえずオーロラベールを使っていたポケモン。もちものはひかりのねんどorきあいのタスキ。
……なのだが、S2以降のキュウコンはカバルドンやメガリザードンYなどに天候をとられるため、あまり初手に出されることは少なくなった。
このポケモンの強みはどちらかというと選出誘導力。アローラキュウコンを見せることで相手の鋼タイプやカバルドンなどを誘うことが容易になる。
もちろん、無対策の相手には初手から繰り出してオーロラベールを使ってもかなり強い。
……
いかがだったでしょうか。私自身、初手に出し負けることがやたら多かったのでほとんど自分のために思考を整理し、ついでに公開することにしたところ予想以上に反響がありすごくうれしく思います。
この記事を執筆するに至った経緯ですが、
ポケモンは7世代になってから「強い人が強い人と情報交換し共有することでどんどん強くなり、初心者との実力差がさらに開くのではないか」と言われるようになりました。
確かにその通りであるとおもいます。強い人も情報を公開しますが、その情報は基本的にPT構築記事にとどまります。某撤退攻略サイトの育成論も強い人が書いているかどうかはわからずピンキリであり、強さに保証が必ずしもあるわけではありません。
よって、このままだとポケモンは、すでにそうなっているかもしれませんが、格闘ゲームばりに上級者と初心者の間で超えられない壁ができ、敷居の高いゲームとなっていくのではないか。
ウルトラサンムーンもS1で戻るひとが出ても、結局勝てなくなってやめるひとが続出するのではないかと思いました。
特に今はポケモンに限らずハースストーンやシャドウバースといったお気軽に戦えプレイヤーが多い対人ゲームはいくらでもあり、ポケモンにこだわる必要がありません。
そんな中でポケモンというゲームを批判することは簡単ですが、単なる批判にとどまらず改善案を出したいと思い、今回のような記事を投下しました。
強い人がある程度ポケモンの初心者~中級者向け記事を公開していけば、全体のレベルの底上げができるのではないかとおもいます。
私自身大して強いプレイヤーではありませんが、今回はその先駆けと言わないまでもたたき台になれば幸いです。
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